NW-WM1A レビュー – 再生200時間を超えて思う事

NW-WM1Aを購入してから約5ヶ月が経ちました。毎日のように使ってきて改めて感じたことを書いてみたいと思います。
ただし、機能や仕様の紹介については散々出尽くしているので細くは書きません。

出来るだけ原音に近い環境で聴ける

昔の機種や最近のエントリー機には原音に大きな味付けをする機能が付いています。
ウォークマンで言えば”Clear Audio”と呼ばれる類のものです。
これを使うと音が煌びやかな感じになり、人によっては「音が良くなった」と思うようですが、それは元の音とは大きくかけ離れています。
WMシリーズには”Clear Audio”は搭載されておらず、低域をアナログアンプの特性に近づける”DCフェーズリニアライザー”や、圧縮によって失われた周波数帯を補完する”DSEE-HX”があり、ハイレゾより情報量の多いフォーマットのDSDを変換無しで直接聴くことも出来ます。

所有欲を満たす筐体のクオリティ

WMシリーズはエントリー機のようなプラスチッキーな軽いボディではありません。
剛性や精密部品が詰まったイメージを受ける程よい重量感に、見た目の美しさを醸し出すヘアライン加工など、ハードウェアの部分にも魅力は沢山あります。
特に、上部両サイドに配置されている2つのヘッドフォン接続端子は、音質への拘りを感じさせる存在感を放つWMシリーズ唯一のパーツです。
また、ロゴが彫り込まれたシボ加工の背面だけが、他面と趣が異っているのもお気に入りです。

見なくても操作できるハードキー

NW-X1050は、初のタッチパネル液晶搭載ウォークマンでした。
その機種の前にはNW-A828を使っており、こちらはハードウェアのホームボタンやコントロールキーを備えており、画面を見ずとも操作出来たのですが、NW-X1050になってそれが出来なくなりました。
そのような事があったこともあり、ハードウェアのキーが付いているのは嬉しかったです。
ただ、リモコンがあれば不要なのも確かです。
しかし、このボタンは音楽再生機器であるという存在感を大きく放っています。

バランス接続を試してみたかった

NW-WM1Aを知るまでバランス接続なんてものは知りませんでした。
バランス接続を利用する方法として、ポータブルアンプを経由して接続する手段もありましたが、バッテリーの持ちが云々とあったので購入に至らず。
今までのアンバランス接続から変わったかというと言葉にするのは難しいのですが、劇的な変化は無いものの、以前よりも音が際立ち聴きやすい好ましい音になりました。
現在は規格が乱立しており、どれに統一されるのかも少し気になります。

やっぱり新しい物が良い

カメラなんかも古いフラグシップよりも最新のエントリー機の方が感度や画質(画素数・ホワイトバランス精度)などで優れている事は多々あります。
同じ音楽ソースを再生しても「今まで聴いてたものは何だったのだろう…」と良い意味での大きな変化に気づきます。
しかし、「新しい機種はどうにも好きになれない」という理由があるのなら、修理不能になるまで使い続けるのもありでしょう。
NW-WM1Aを買うまでNW-X1050を使い続けていた状態の私がそうでした。

長く使うからこそ良い物を

NW-X1050は約7年半使用し、バッテリーの持ちが悪いのとNCがOFFに出来ない不具合は出ていますが、普通に聴く分には何も支障がありません。
Xシリーズは、発売当初はハイエンドウォークマンの位置付けで価格は他のどの機種よりも高かったですが、造りはしっかりしており、だからこそ長く使って来れたと思っています。
なので、次に買い替えるウォークマンも同じように妥協することなく良い物を選びたい気持ちがあり、A30シリーズも考えたものの最終的にWMシリーズに決定しました。
なお、1Aを選んで1Zを選ばなかったのは、筐体色・重量・1Aとの音の違いが価格に見合うと思えなかったからです。

荷物の増加と引き換えに得るもの

スマホのカメラの高機能化でカメラが売れなくなったと言われていますが、携帯音楽プレーヤーも同じかもしれません。
ハイレゾプレイヤーアプリが出たり、音楽再生機能に拘ったスマホが出たりして、音質もそれで十分だしスマホだけで完結しそうです。
それでも私がウォークマンを使うのは、スマホのバッテリーを無駄に減らしたくないのと音楽が着信で遮られたりするのが嫌だからです。
モバイルバッテリーを利用するのも1つの手ですが、充電しながらの使用はバッテリーに良くない…よって充電中は聞けなくなってしまいます。

頻度と期間で決まる価値

スマホで音楽を聞く人が多い中、あえて携帯音楽プレーヤーを買う人が候補とする価格帯は10,000~20,000円が35%、20,000~30,000円が20%少々で全体の約半数以上を占めるようですが、35,000円以上も30%近くありますので、拘る人はそれなりの金額をかけてでも良い携帯音楽再生環境を欲しいと思っているのかもしれません。(※)
私の場合、ポイント等で諸々110,000円程度で購入し、NW-X1050と同じくらいの期間(7年半)使う予定で購入しましたが、毎日使うとすると”7.5年×365日=2555日”なので、1日あたり”40円”にしかなりません。
最近流行りの定額制音楽配信サービス(大体月額1000円くらい)を毎月契約し続けるのと同じくらいでしょうか。
この価格で購入を迷うことはありませんでした。

※2017年5月中旬時点の価格.comの情報を参考にしています

十分なバッテリー

より気軽に高音質で音楽を楽しめるバランス接続に対応したNW-ZX300が2017年10月7日に発売となりました。
本体は軽くて細身であり、胸ポケットに入れるだけでズッシリくるWMシリーズよりもスマートです。
しかしながら、その分だけバッテリー容量が減っているのか、再生可能時間は1Aよりも短くなっているようです。
頻繁に充電する煩わしさや充電環境が無い状況において残容量を気にかける事を考えると、少しでも再生可能時間は長い方が良いですし、それを考えた時1Aは十分なバッテリー容量を持っていると思います。
毎日1時間程度の使用ですが、週一の充電で十分間に合っています。
ただ一つ、DCフェーズリニアライザーの使用はバッテリー消費を大きく早めると認識しています。


長々と書きましたが、私はNW-WM1Aを選択して正解だったと思っています。
検討している方にとって少しでも参考になればと思います。

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