飯田線は長らく気になっていた路線であり、「いつか乗り通してみたいなあ…」と前々から思っていましたが、今回ようやく夏の盆の時期に乗ることが出来たので、ここに記録を残しておきたいと思います。
1日目:豊橋駅→飯田駅
まずは豊橋駅まで移動し飯田駅まで移動するべく、10時台の特急伊那路に乗車しました。
特急伊那路は、1日に2本しか走っておらず、最終の特急は到着が夜遅くになってしまうので利用し辛いです。ただ、その時間に走っているというのは、それなりの需要があるのかもしれません。
暫くは街中を走りますが、新城市を過ぎた後から山の中に入っていきます。
特急伊那路は、「これは特急なのか?」と思うくらいに遅いです。最高でも80km/hくらいしか出ていないようでした。
ただ、そのおかげで景色はゆっくりと楽しめます。
車内から川を見ると涼しげな気分になりますが、外は茹(う)だるような暑さで、流れる水はもしかしたらあまり冷たくないのかもしれません。
乗車した列車は、前を走る列車が車両点検を行ったという理由で10分程遅延し、2時間50分くらいで終点の飯田駅に到着しました。
飯田駅は長野県ですが、「地元よりは涼しいかな…」と思いきや、確かに数℃低いようでしたが、暑いものは暑く、避暑にはならなかったです。
時刻は13時過ぎで、昼飯を食べていなかったので、予め目星を付けていた店へ入店。
パスタランチを注文。レモンと梅が、汗で失われた塩分を補給してくれたように思いました。
1日で飯田線の全線を乗り通すつもりは無く、飯田で1泊する予定でしたが、特にこれといって予定があるわけでもなかったので、1時間以上のんびりしてから退店し、「暑いから気をつけてね」と店員さんに言われて外に出ると、丁度最も暑い時間帯のようで、汗だくになりながら予約しておいたホテルへ移動しました。
駅もそうでしたが、特にこれといった観光地があるわけでも無いのか、駅も周辺も閑散としています。(駅構内のキオスクも閉店していました)
徒歩で15分ほど歩いて「ホテルオオハシ飯田」に到着。ホテル前には広い駐車場もあり、車で来るのが普通なのでしょう。
チェックイン時間前でしたが、すぐに部屋の準備を済ませてくれて、部屋に入ることが出来ました。
暫く部屋で涼んでから17時半頃に外出し、近くの神社へ…行く途中に眺めの良いスポットを見つけたので写真を撮っておきました。ちなみに、数歩前に進むと崖から滑落しそうな所です。
どこかへ旅行する時は、その地元の神社へ、旅の祈願を目的として参拝しています。
地元では聞けないミンミンゼミの鳴き声が響いていました。
神社の近くに趣のある建物があり、どうやら学校のようです。
夕飯は、予め目星を付けておいた店へ。
中を覗くと客は誰もおらず…意を決して入店。ご家族で経営されているようで、娘さんと思わしき方がお水を運んでくれました。
「いいだ五平もち定食」を注文、蕎麦も五平餅も美味しかったです。
その後、客が続々と入店してきて、すぐに賑やかになっていました。レビューにもありましたが、まさに地元に愛される店なのでしょう。
食べ終えた後は、徒歩10分のコンビニへ行って買い物、そこからホテルへ戻る途中にライトアップされた小さな噴水がありました。
ホテルには男性専用の大浴場があったようなのですが、何となく行く気にならず、部屋に備え付けの風呂に入って1日目は終わりました。
2日目:飯田駅→辰野駅→駅上諏訪
朝はゆっくりと起床し、朝食会場へ。
のんびりと準備してからチェックアウトして、炎天下の中を15分くらい歩いて飯田駅へ移動しました。
上諏訪駅までの乗車券を購入して10時前の普通列車に乗車。始発だったので、座ることが出来ました。
飯田駅から岡山駅までは特急列車が走っていないので、各駅停車になります。
昨日とは違って、あまり山の中を走る区間は無く、かといって建物ばかりの市街というわけでも無く、眺めは良い方です。
終点の上諏訪駅へ行く途中の辰野駅が、飯田線の終点であり、JR東海とJR東日本の境界です。
この駅周辺での予定は特に無かったので下車しませんでしたが、これで一応飯田線を乗り通したことにはなりました。
12時半頃に終点の上諏訪駅に到着。飯田駅と違って人が多く賑わっていました。
まずは荷物を預けるべく予約しておいた「上諏訪ステーションホテル」へ。駅の西口からすぐなのですが、西口が分からず東口から出て大回りして行ったので、着いた頃には汗だくに…。
荷物を預けて身軽になってから、目星を付けておいてた店へ。少しだけ入店待ち時間がありました。
「諏訪味噌天丼」を注文。地元の味噌と食材を使った天丼で、味は美味しかったです。
食べた後は、再び上諏訪駅へ。ここから1駅区間だけ乗車します。
下諏訪駅から15分くらい歩くと神社があり、そこは諏訪大社下社秋宮という所で、4つから成る諏訪大社のうちの1つのようです。
境内は広くは無かったですが、厳かな雰囲気はありました。
参拝を終えた後は、土産屋等に寄りながら下諏訪駅へ行き、再び列車に乗って上諏訪駅からホテルへと戻りました。
チェックインを済ませると、受付の人から「20時半から花火大会やってますから良かったら観に行ってみてください」と言われ、急遽予定に組み込むことに。
7月下旬から8月下旬まで10分間という時間ですが毎日やっているようでした。一応、時間が長い本大会のようなものは8月中旬(自分が去った後)に開催予定だったようです。
部屋に戻って涼んで休憩しながら「そういえば諏訪湖の写真をまだ撮っていなかったな…」と思い、それなりに気温が下がるのを待って、18時半頃に外出して向かいました。
諏訪湖までは徒歩10分だったので、すぐに辿り着けましたが、すでに陽は暮れかかっており、完全に夕日でした。
昼間の写真は翌朝に撮ることにして、とりあえず撮影。
すぐに陽は沈んでしまいました。
花火大会まで時間があったので、夕飯を食べに店を調べて良さげな所へ行くも、夜は営業しておらず、仕方なくホテル近くの所まで戻って、近くにあった店へ入店。
目当てにしていた定食が無く、ざる蕎麦を注文するも、これまで食べたものと比較すると特に感動はありませんでした。
再び歩いて諏訪湖へ。花火大会(正式名称は諏訪湖サマーナイト花火)まで1時間近く時間がありましたが、既に場所取り目的の人は多く居ました。
花火の撮影といえば、三脚とリモートレリーズ(優先または無線でシャッターを切るリモコン)は必須なのですが、そのどちらも持ち合わせておらず、何故か水平になっていたカラーコーンの先端の上にカメラを押し付けながら撮影することに。
気を抜くと大きくブレるので、成功確率は高くありませんでしたが、それなりに見られるレベルの写真は何枚か撮ることが出来たと思います。
花火大会が終わり、激混みのコンビニに寄って買い物をしてからホテルへ戻り、大浴場があったので入りにいって、2日目は終わりました。
3日目:上諏訪→名古屋
のんびりと起床して朝食へ。
ホテルをチェックアウトして諏訪湖へ移動し、昼間の写真を撮っておきました。
上諏訪駅へ行って特急あずさに乗車、塩尻駅で降りて特急しなのに乗り換えて帰りました。
車窓から見る道中の景色は正直普通でしたが、「乗り通した」という達成感が得られたのは良い経験だったと思います。