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書評「心のザワザワがなくなる 比べない習慣」

「あの人は〇〇だから」とか「皆が〇〇しているから」など、何かと他人や周囲を気にして意思決定することは特に日本人には多いようですが、他人軸で考えたり決めたりし続けていると、本当に自分が望むことが出来ずに疲れてしまいます。その根本的なものが「比べる」という行動のようですが、精神的ストレスを抑えるための「比べない」方法を知るヒントが得られるであろう本書を読んでみました。

概要

現役看護師であり僧侶でもある著者が、比べる→落ち込む→疲れるという無限に続く悪循環から逃れる意識づくりについて、仏教の教えも交えて説明されています。

書評

まず、比べるという行動自体を一切辞めることは出来ないし、無意識に比べてしまうのも仕方ないことだけれども、自分がどうしたいのかを考え、責任と覚悟をもって自分で決めていきましょう…ということについて、当たり前なような気もしますが当たり前には出来ていなかったなと思いました。

自分自身の過去の行動(例えば、その日にあったこと)を振り返り、自分の発言や行動の理由について考える(ただし反省はしない)ことによる自分の本心に気づく為の習慣や、本心に気づいた後でそれを”流す”具体的な方法(行動)も紹介されており、全て出来るようになれば精神の安定化を図りやすくなりそうです。

「比べる」を減らすのではなく、良い「比べる」を増やしていくことが推奨されています。特に「『愛されたい・認められたい欲』を自分自身で満たす方法」については、SNS依存で承認欲求を求め続けている人には参考になりそうな内容でした。きっと今よりも楽に楽しく生きられるようになることでしょう。

人に直接会っていなくても、常時接続のインターネット超しに沢山の人と関わり、情報が溢れる社会に生き続ける人達にとって、人生より楽しく楽にする指南を得られる書籍でした。

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