2016年12月にSONY MW-WM1Aを購入し、この記事を書いている時点では5年以上が経ちました。
特に問題無く使えてはいるものの、やはりバッテリーの持ちは悪くなっており、バッテリー交換も考えたものの、気分転換も兼ねて新しい機種に買ってみることに。
検討を始めた時点でのSONYのフラッグシップWALKMANはZX-507でしたが、過去にWM1Aと比較した際に買い替えの対象候補にはならないと判断していたので、それは候補から外しました。
ネットでレビューだけ見てポチる(注文する)のもハイリスクなので、専門店に行って実機を色々と視聴した結果、iBassoのDX300に決定しました。
決めてとしては、これまで気に入っていたWM1Aと比較的似た聴こえ方であったことです。
Shanling, FiiO, Astell&Kern, Cayinなどのエントリーモデルからハイエンドモデルまで色々と聴きましたが、総じて「ボーカルが近すぎる」と思いました。
そんな中、このDX300は一歩引いた所から聴こえてくる感じで、自分にとって好ましく思えたのです。
使い始めてからあまり日も経っていませんが、とりあえず良かった点と気になって点について、ここに記載しておきます。
良かった点
適度に奥行きと横の広さを感じられるサウンドステージ
十分な臨場感を感じられる聴こえ方です。WM1Aに比べると、全体的に前に寄っている感じはします。その分、少し遠くて聞き取り辛かったボーカルも聴こえやすくなりました。
独自OSが搭載されている
Android 9搭載ですが、それとは別にMango OSという独自OSを搭載しています。Android上で音を鳴らすと、色々な影響を受けて音が劣化しやすいようで、独自OSではそれらの問題が解消され、音質が良くなるようです。
実際、Androidで聴いた時よりもMango OSで聴いた時の方がクリアで聴き取りやすい音になっていると感じました。
個人的に音楽プレーヤーにAndroid OSは要らないと思っており、ZX-507を見送った理由の1つでもありす。
大きく綺麗な画面が見やすい
6インチディスプレイなので、最近の大型スマホくらいあります。ただ、そのせいかジャケットの粗が目立つようになりました。出来るだけ、高い解像度のジャケットを用意した方が良さそうです。
外形の縦は約15cm、重量は約300gなので、気軽に胸ポケットに突っ込んでおくことは不可能です。ジャケットの内側ポケットか、腰のベルトにポーチを付けて入れておくくらいしかありません。
ダブルバッテリー搭載で電池持ちが良い
デジタル用とアンプ用にバッテリーが分かれており、比較的バッテリー持ちは良い方だと思います。
Mango OSにてFLACを30分ほど再生したところ、バッテリーはアンプ用・デジタル用ともに3%減りました。
保護フィルムと保護ケースが標準添付
デジタルガジェットを買った後、大抵は保護フィルムと保護ケースを買いますが、DX300にはそれらが同梱されていました。
ただ、液晶には既に何か貼ってあるように見え、しかし剥がれそうになく、何だか怖いので何も貼らずに使うことにしました。
また、保護ケースは青色でしたが、本体は黒いので個人的に微妙だったのと、筐体上部のLEDがケースに少し隠れて見えにくくなってしまったので、別でTPUケースを購入しました。
に適用するiBasso DX300スキンフルカバーケース のソフトTPUクリア保護ケースダストプラグ付 (クリア)
気になった点
筐体とボタンのデザインが微妙
右側面が斜めにカットされており、持ちづらいです。また、電源兼ボリューム調整ボタンが金色で、質感も安っぽくて正直ダサいです。
リストの独特なスクロールの挙動とジャケット読み込み遅延
Mango OSにおける問題です。
素早くスクロールすると、大きくジャンプするような挙動なので、順に見ていくには大きくゆっくりと指を動かさなければなりません。
また、一定の分量だけジャケットを読み込む仕様なのか、アルバムのリストをスクロールしてから暫く経たないと、ジャケットが表示されません。
日本語表示設定における漢字が中国フォント
読めなくはないのですが、日本国内で使われる書体ではありません。例えば、”絶”という漢字は下記のような表記になっています。
リストの並び順が正しくない
具体的には、”A”で始まるアルバム名の次に”あ”が並んでいます。仕様なのか不具合なのかは分かりません。
海外のDAPということもあり、かなり癖がありますが、そこを我慢出来れば良い製品だと思います。どれくらい使い続けられるか(問題無く動くか)分かりませんが、出来るだけ長く使っていきたいです。