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ブロンプトン 輪行日記 しまなみ海道サイクリングロード

自転車

すっかり涼しく過ごしやすくなった11月初旬に輪行先として選んだのは、自転車乗りなら一度は行くべきとも言われる「しまなみ海道サイクリングロード」です。

1泊2日の小旅行でもありましたが、全日天気に恵まれ、トラブルも一切なく、とても楽しく充実したサイクリングとなりました。

ルートは「今治」をスタート、「尾道」をゴールに設定し、「CYCLO NO IE」で公開されている「しまなみ海道サイクリングマップ」と、書籍「しまなみ島走BOOK」を参考にさせて頂きました。

今治

まずは、新幹線で福山駅へ。

福山駅のバスターミナルにあるバス案内所へ行き、今治行きのバス乗車券を購入。

福山と今治を結ぶ「しまなみライナー」に乗ります。福山駅前から今治駅前までは片道2600円でした。

しまなみライナー 鞆鉄道株式会社(トモテツバス)

バスは、途中の停留所から乗車した際は整理券を取って後で払うらしいのですが、始発から乗車する場合は先に乗車券を買う必要があるようです。

乗り場へ。発車時刻の5分前くらいにバスが到着します。

「しまなみライナー」は大体1時間に1本走っており、予約不要で乗車可能です。

10時発のバスに乗車。その際、ブロンプトンを輪行バッグに入れ、バスのトランクに預け入れました。あまり広いトランクでは無いので、一般的な700Cのタイヤが付いた自転車だと、他に荷物が載っている場合は載せられないかもしれません。

ただ、乗って暫く経ってから、トランクに預け入れたことに後悔しました。思った以上に揺れることが多く、「もしかしたら、横に倒れるかもしれない…」と思ったのです。そして、足元には十分な空きスペースがありました。ブロンプトンであれば、バスが激込みでない限り、持ち込んだ方が精神衛生上良いでしょう。

そんな感じでモヤモヤしつつ、バスに90分ほど揺られながら今治駅前に到着。

バスのトランクに預け入れたブロンプトンは………無事でした。バス進行方向に対して縦ではなく、横向きに置いたのに倒れなかったのは、かなり運が良かったことでしょう。もしかしたら、リアキャリアを付けたことにより、安定性が上がったせいかもしれません。

時刻は11:30頃、とりあえず昼飯を食べに駅近くの中華料理店へ。

炭水化物+炭水化物という腹持ちが良さそうなランチセットを選択。味は普通。

エネルギー補給した後、今治駅前まで戻ってスタートです。

今回は、島内で1泊する故に荷物が増えてしまい、フロントバッグに入りきらない物を別の鞄に詰め、それをリアキャリアに載せることになったのですが、ペダルを回す際に踵がぶつかることがあり、ペダルに置く足の位置を意識して少しずらさないといけなかったのが少々面倒でした。

「来島海峡大橋」を目指して走ります。ブルーラインに沿って走れば問題ありません。分かりやすくて助かります。

橋まではグルグル周りながら登り続けることになります。

右に行くとサイクリングターミナルがあります。今回は立ち寄らずに通り過ぎました。

原付と自転車・歩行者で道が分かれます。ここで、誤って原付の方へ少し入ってしまい、慌ててバック。

「来島海峡大橋」を走ります。真っすぐで走りやすくて景色も最高です。距離は約4km程。

途中、「馬島」に降りられるようです。今回は通過しました。

「大島」が見えてきました。

橋が終わると、ひたすら下って島に降ります。

大島

「大島」に到着。出口では、左折すると島の中央付近を走るメインルート、右折すると海沿いを走る外周ルートです。参考にしたルートは外周ルートをオススメしていたので右折しました。

交通量は少なく、海の眺めも良い。やっぱり島を走るなら外周ルートですね。傾斜のキツい登りさえ無ければ、ね…

海を背景に撮影。スタンドがあると、後輪を折り畳む必要が無いので楽です。

とても長閑(のどか)です。

休憩ポイントに設定した「よしうみローズ館」に着きました。「バラのソフトクリーム」の文字が気になって、併設のオープンカフェへ。

迷いましたが、気分的に甘酸っぱいものが欲しくて「デコポン(シャーベット)」を選択。

11月に突入したというのに昼間はまだ少し暑く、屋外で食べるアイスの美味しいこと…程よくクールダウンしてから、次に渡る「伯方・大島大橋」を目指して出発しました。

しまなみ島走BOOK」によれば、この辺りから暫く登りが続くようです。

軽めのギアにしてのんびり登ります。山の中へ入って行きます。

しかし、途中から傾斜が急に大きくなり、まだ十分に続くようだったので、漕ぐことを諦めて歩きました。荷物の追加積載で自転車が重くなっていることも、1つの要因と考えられます。

ひたすら登った後は、急勾配の下り坂が始まります。

強くブレーキをかけ続けないと、一瞬で恐ろしいスピードに到達します。尾道側から此処を登るのも、かなり辛そうです。

山を抜けて海沿いの平坦な道に戻ってきました。

「伯方・大島大橋」の入り口が見えます。

橋までの登り道

これから渡る「伯方・大島大橋」を背景に撮影。

原付も通るので注意が必要です。なお、歩行者は全く居ませんでした。

綺麗に舗装された広い専用道です。約12kmあります。

「伯方島」が見えてきました。

伯方島

「伯方島」に到着。出口で左折すると、島の西側を約3kmで駆け抜けるメインルートです。宿泊する宿が伯方島のメインルート先にありますが、チェックインまで時間があるのと、島の魅力を楽しみたかったので、右折して島を一周する外周ルートへ行きました。距離は約17kmです。

交通量は少々。

右手に、ご当地ラーメン「伯方の塩ラーメン」で人気のお店「さんわ」があります。

「北浦休憩所」で一休み。

この先にも別の休憩所「前浜休憩所」があるようです。

日が暮れてきました。

夕飯付きのプランで予約したので、最終チェックイン時刻の17:30までに宿に着く必要がありましたが、この頃はまだ16時を1/4過ぎたぐらい。もう少し休憩や寄り道しつつ、ゆっくり走るべきだった。

このすぐ先に「前浜休憩所」があります。(通過しました)

そろそろ着くはずですが…

16:30頃に本日宿泊の宿「しまなみ旅館」へ到着しました。

時代を感じさせる情緒ある旅館です。ブロンプトンは輪行袋に入れて持ち込みましたが、階段しかなかったので3階の部屋まで行くのが少し大変でした。泊った部屋にはベッド・テーブル・ソファ・テレビがあるだけで、風呂(2階に貸し切り制で2つ)・トイレ(各階)は共用、コップやお茶・水は廊下に置いてあるものから持っていくスタイルです。

楽天トラベルで「サイクリスト向けのプラン」なるものがあったので、予約してみました。夕飯に肉料理が付いてくるようです。それで、実際出てきたのが…

2人前くらいありそうです。ハンバーグ1個に魚の塩焼き1匹まるごと、刺身の量も”てんこ盛り”です。ご飯はエビの炊き込みご飯でした。頑張って食べましたが1割くらい残してしまいました…。ちなみに、普通の夕食付プランでも結構ボリュームがあるようです。


次の日、天気は快晴。絶好のサイクリング日和です。宿の廊下の窓から、今日最初に渡る「大三島橋」が見えました。

前日の夕飯とは打って変わって普通の量の朝食を食べてから08:30過ぎに宿をチェックアウト。今日は50kmほど走って、夕方頃までに新尾道駅へ着けば良いので、とても余裕があります。

宿に自販機が無く、有料の冷蔵庫にはお茶と炭酸系飲料しかなかった為、近くの自販機を探してスポーツ飲料を確保し、「大三島橋」へ。

ここからUターンするように「大三島橋」の入り口に入ります。

ブルーラインに沿って進みます。

「大三島橋」は約300m、あっという間に渡り終えます。

「大三島」が見えてきました。

大三島

「大三島」に到着。出口付近での写真を忘れましたが、左折すると島の西側を真っすぐ北上して5kmで「大島」を駆け抜けるメインルート、右折すると島を一周できる起伏の多い40kmほどの外周ルートに行けます。ここでは前者を選択しました。

海沿いのメインルートから少し西へ入って寄り道します。

この路地裏の先には…

レモンを使った商品を販売している「リモーネ」というお店があります。開店は11時からですが、この時はまだ09:30頃。写真だけ撮って通過しました。

路地裏を抜けてメインルートへ戻ります。

暫く走って、また寄り道します。

あの小さな島に城があったそうです。年数回の干潮時は歩いて渡れるとのこと。この日は無理でした。

降りられる所まで行ってみた。

暫くのんびりしてから次のスポットを目指して出発。

しまなみ海道を自転車で横断するなら、是非寄っておきたい場所が「大三島」にはあります。

「多々羅しまなみ公園」にある「サイクリストの聖地」という場所です。自転車に見立てた石碑が立っており、ここで自転車と一緒に写真を撮れば、良い記念になることでしょう。

フードコートで「塩レモンソフトクリーム」

30分くらい休憩してから、聖地で写真を撮った時に背景に見えた「多々羅大橋」を目指して出発しました。

みかんを模した愛媛県のイメージキャラクターは「みきゃん」と呼ぶそうです。ちょっと可愛いかも…(葉っぱが耳になった犬?)

聖地に人が群がる前に写真を撮れて良かった。

「多々羅大橋」は約1.5kmあります。この辺りからレンタサイクルで走っている人を多く見かけるようになりました。そして、この橋で初めてブロンプトンとすれ違いました。

県境、広島県に突入です。

橋から降りる途中にレモンが乗ったベンチがあります。フロントバッグを外して、もう少し前進させて撮るべきたったかも。

スポンサーの看板が並ぶ

生口島

「生口島」へ到着。出口で右折すると島の北側を走る北ルート(メインルート)、左折すると島の南側を走る南ルートになりますが、行きたいお店が北側にあったので前者を選択しました。

交通量の少ないフラットな海沿いの道です。

あちこちでミカンの木が見られました。

ヤシの木が並ぶ一帯

黄色い橋は「高根大橋」です。ここを渡ると「高根島」へ行けます。島の外周は約9kmとのこと。

メインルートを外れて、立ち寄りたかった店の1つ「しまなみロマン」に到着。

ここで注文したのが「レモン丼」、ボリューム満点で美味しい。また、水は「レモン水」でした。

満腹になった後は、もう1つのお店を目指してメインルートに戻ります。

島の北側の車道は交通量が少し多かったです。自転車も沢山見かけました。

もう1つのお店「ドルチェ」に到着。多くのサイクリストが立ち寄るジェラートのお店です。

「デコみかん」と「瀬戸田のレモン」をダブルカップで注文。冷たくて甘酸っぱくて美味しいです。

ジェラートでクールダウンした後は、次に渡る橋「生口橋」を目指して走ります。

「生口橋」が見えます。

「生口橋」は約800m。

因島

因島に到着。出口で右折すると島の西側を走る約9kmの西ルート(メインルート)、左折すると起伏の多い約21kmの東ルートです。体力と相談して前者を選びました。

メインルートは下記の場所で右折のようですが、「しまなみ海道サイクリングマップ」と「しまなみ島走BOOK」では直進をオススメしていたので、外周コースへ進みました。

海沿いの走りやすい道です。

メインルートはここで直進ですが、左折して寄り道します。

坂を登った先には…

「はっさく大福」で有名な「はっさく屋」があります。

ここに来たのが15:30頃。遅い時間行くと売り切れもあるそうなので注意。屋内で食べる場合、水とコーヒーが自由に飲めます。

「はっさく屋」へ続く道の途中に、灯台へ続く脇道があったので、自転車を店の前に止めたまま歩いて行くことにしました。

少し急な階段を降ります。帰りは膝に少し堪える。

とても小さいけど、綺麗な灯台ですね。

灯台へ行く以外の階段もあって降りてみましたが、特に何も無く。これが何の為にあるのかは分かりませんでした。少し先の方に見えるのは「検潮所」。

「検潮所」にも行ってみようと思いましたが、そこへ続く道が竹に阻まれていたので、諦めて引き返しました。

「はっさく屋」に戻って出発。沢山止まっていた自転車は自分だけになっていました。

最後に渡る橋「因島大橋」を目指して走ります。

「因島大橋」は約1.3kmで、歩行者・自転車・二輪車が通る道の上を自動車が走っています。

向島

向島に到着。出口を右折すると島の西側を走る西ルート(メインルート)、左折すると島の東側を走る東ルートです。後者が4kmほど遠く、迷いましたが西ルート(メインルート)を選択しました。

尾道まで8.4km

この頃の時刻は15:30くらい。ゴールである「新尾道駅」から乗車する列車の発車時刻は17:42。早く着きすぎても暇を持て余してしまうので、暫く海辺でダラダラして時間調整していました。

渡ってきた「因島大橋」の下

赤い橋は「向島大橋」で、渡ると「岩子島」へ行けます。

尾道へ渡る船に乗れる港の近くまで来ました。

ここで少し路地裏へ入って寄り道します。

ご当地サイダーが飲める「後藤飲料水工業所(後藤鉱泉所)」に到着。

使用している瓶が製造中止になったことにより、その場で飲んで瓶を返さなくてはなりません。つまり、ここで販売されているものは、ここでしか飲めないのです。

私が飲んだ「マルゴサイダー」は、某三つの矢のそれと比較して甘すぎずスッキリしていて、ゴクゴク飲める素朴で美味しいサイダーでした。

すぐ近くの港へ向かいます。

美味しいパンが売っている「住田製パン所」があります。ここでも「マルゴサイダー」を売っているようです。時間も良い頃合いになっていたので、立ち寄らずに通過しました。

港に到着。

乗船料は人100円+自転車10円の計110円。別の港から出ている船だと70円で乗れるようです。

あっと言う間に尾道へ辿り着きます。

尾道

ゴールの「新尾道駅」を目指して走ります。日も暮れてきました。

「尾道駅」付近は活気があります。ここから輪行して「福山駅」へ行っても良かったかもしれない。

国道184号を走っていこうと思っていたものの、歩道無し・車道狭い・交通量多い・流れ早いという状況だったので少し戻って中道を通りました。

もうゴールは目の前です。

17時過ぎた頃、「新尾道駅」に到着しました。

駅構内の売店で「住田製パン」のパンを発見、2つ買って列車の中で食べました。

サイクリングを終えて

合計約90kmというサイクリングは、個人的には初めての挑戦だったのですが、島で1泊して2日間に分けたことにより、余裕を持って完走することが出来ました。

私は若干方向音痴なところがあるので、迷ってしまわないよう予めルートをスマホで確認出来る状態にして走りましたが、それが必要ないくらい分かりやすい案内が各所にあったのが良かったです。

次回は「一般県道岐阜千本松原公園自転車道線(長良川自転車道)」へ行く予定です。

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