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今更「アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~ DX」をプレイしたので感想を書いておく

ゲーム

「アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~ DX」は、2012年にPlayStation 3で発売された「アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~」に追加要素を加えて2014年にPS Vitaで発売された「アーシャのアトリエ Plus ~黄昏の大地の錬金術士~」が、2019年にPS4およびNintendo Switchで発売された作品です。

大まかなゲームの概要としては、フィールドでの採取やモンスターとの戦闘で素材を収集し、錬金術で調合してアイテムを生み出し、装備したり戦闘で使ったりしながら、クリア目標に向けて冒険するゲームです。

2020年に購入してから半年くらい積んでありましたが、ようやく1か月程(プレイ時間は約50時間)かけてクリアしたので感想を書いておきます。

なお、これまでプレイしたアトリエシリーズは、ルルア・ライザ1・トトリに続き、本作で4作品目となりました。

温かみのあるイラストと3Dモデル

イラストについてはアトリエシリーズのうち、アーランドシリーズ(ロロナ・トトリ・メルル・ルルア)は岸田メル氏、秘密シリーズ(ライザ)はトリダモノ氏で、「アーシャのアトリエ」が属する黄昏シリーズは左氏となっています。

全体的に暖色寄りの色合いで、線が柔らかく、絵本のイラストを見ているような安心感があります。

3Dモデルも、イラストの雰囲気が崩れない程度に再現されており、会話シーンでは身体や表情が細かに動きます。なお、3Dモデルのクオリティアップに伴い、従来まであった会話シーンでの立ち絵が、本作から無くなったようです。(あれはあれで好きだった)

美しい3D背景

2012年の作品ですが、現在と比べて大きく画質が劣っているかというと、そうでも無いと思います。造形物のデザインや光の表現も丁寧に描写されています。

美しいBGMの数々

ゲームの世界観に合った多くのBGMが、印象に残りました。特に、少し切ないというか寂しい感じの曲や、民族系の曲(ジャンルを調べたらケルト音楽と呼ぶそうです)が気に入ってます。

下記Amazon Musicのページで視聴出来るようなので、気になる方は聴いてみてください。

Amazon Music – GUSTのアーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜 オリジナルサウンドトラック【DISC 1】 – Amazon.co.jp
Amazon Music – GUSTのアーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜 オリジナルサウンドトラック【DISC 2】 – Amazon.co.jp
Amazon Music – GUSTのアーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜 オリジナルサウンドトラック【DISC 3】 – Amazon.co.jp

万人受けしやすいシナリオとキャラクター達

メインストーリーのシナリオは、「錬金術によって発展した文明が崩壊して荒廃した世界で、同居していた祖父と妹のうち前者には先立たれ後者は突然行方不明になり、一人孤独に暮らしていた主人公が、ある日行方不明になったはずの妹を偶然見かけて見失ったことをきっかけに、妹を探す旅に出る」といった感じの、少し暗くて重い話なのですが、登場人物が皆基本的に明るくて前向きな人ばかりなので、沈んだ気持ちでプレイするようなことはありませんでした。

全体的に、女性プレイヤーを意識した内容のシナリオだと思いましたが、男性キャラクター同士の絡みが多数あるとか、主人公が男に言い寄られるといった内容も無く、男性プレイヤーでも問題なく楽しめると思います。

圧倒的に女性キャラクターが多いですが、アーランドシリーズみたく特殊要素が含まれているわけでもなく、恋愛要素も(匂わせ感はあるけど進展しない、主人公は鈍感ゆえに無意識にフラグを折りまくるので)特に無く、そのような点では幅広いユーザーにオススメかもしれません。

主人公のアーシャは、全体的に”おっとり”しつつも芯の強さを持ち合わせており、妹想い(大好きレベル)な優しいお姉さんキャラです。少し天然ボケで抜けているところや、周囲の人から容姿を褒められて恥ずかしそうに照れるところなど、可愛らしい一面もあります。

重い妹愛
たまには謙虚な主人公も良い(最近、気が強い子が多いので…)

多数かつ高頻度に発生するキャラクターイベント

何か特定の行動をした際やマップ移動した際に、イベントが発生することが多々あります。私は気になりませんでしたが、”とにかくゲームを進めてクリアしたい”という人は、疎ましく思うかもしれません。

戦闘していた時間よりも、調合していた時間よりも、イベントでキャラクター同士の掛け合いを見ていた時間が一番長かったように感じる、それくらいありました。

少し暗くて重いメインストーリーのシナリオと違って、のんびり・ほがらか・楽しい内容が多いです。

イベント:アーシャとリンカのお料理教室
戦闘能力は高いのに女子力は低すぎるリンカが見ていて楽しい

オートセーブ無し

必ず手動でセーブが必要です。(もう慣れました)

複雑になった錬金システム

新たに「必要に応じて錬金スキルを使う」と「素材を入れる順序を考慮する」がシステムに加わり、複雑になりました。

単純に作るだけであれば、これまで通り適当に必要な素材を選択するだけで済みますが、こだわったアイテムを作る場合は、これまで以上に難解な錬金システムを理解する必要があります。

結局、おおよそ理解できたのはゲーム終盤になってからでした。ただ、理解出来ると奥が深くてやり応えがあるようです。

単純だけど退屈しないターン制バトル

基本的には、ターンが回ってきたらコマンドを選択して、攻撃・アイテム使用(アーシャのみ)・(立ち位置の)移動いずれかを行動します。

行動時、任意で他のキャラクターを追撃させたり、敵から狙われた仲間を他のキャラクターが庇(かば)ったり出来る、アクティブコマンドというシステムもあります。

ただし、アクティブコマンドは戦闘中に貯まっていくゲージを消費するので無計画に使うことが出来ないのと、指示を受け付ける数秒という時間内に的確に状況を把握した上で、”アクティブコマンドを実行するのかしないのか、どのような行動をするのか”を判断しなければならず、適度な緊張感を持って楽しめました。

アクティブコマンドは数秒以内に行動キャラクターと行動内容を指定しなければならない

アイテムが使えるのは主人公のみ、必殺技が使えるのは主人公以外となっています。必殺技は敵HPが残る場合と倒し切る場合で演出が変わり、凝っています。アーランドシリーズと同じく、演出は長めです。

ストーリーが終盤になるにつれ、強力なボスモンスターと戦う機会が出てきますが、錬金レベルが上がると強力なアイテムが作れるようになるので、Plusで追加されたボスを除けば苦労せずに倒せました。

特に、蘇生付き全体回復アイテムや、HP消耗時に自動発動する回復アイテムを持っておけば、そうそう全滅するようなことは無くなります。

さらに、ゲーム内最強装備とやらを作ってしまえば、敵の攻撃を避けまくり、MP消費無しでスキルを連発することが出来て、敵を攻撃すると同時に自分は回復する、というイージーゲームになります。

MP回復アイテムが不要になった世界
攻撃が全く当てられない可哀そうなボスモンスターさん

追加ボス戦は、ただひたすらに面倒

Plusで追加されたボスについて、自身がプレイした際は手持ちの装備品やアイテムで何とか倒せそうなくらいでしたが、HPが多すぎて何十分も戦闘し続けなければならず非常に疲れるので、結局全て倒すことなく放置してゲームクリアしました。

お金は少し貯めにくい

序盤~中盤までは、出来るだけ無駄に買い物せず、必要最低限のアイテムだけ調合して節約気味に運用しながら、お金を貯めていました。

クリア期限までに計6回開催される品評会というイベントで優勝すると多くの賞金が貰えるので、これに優勝することが特に重要なようです。

某仮装テレビ番組で見たような評価メーター

クリア期限付き、ただし難易度は低め

最近の作品では無いですが、この作品ではゲーム内での時間が進行し、”4年目の4月1日まで”というクリア期限が設けられています。

ただ、高難易度だったトトリのアトリエと比べると、意図的に寄り道や無駄な行動をしなければ、最低でもグッドエンディングを満たした上で、十分に時間が余るような難易度です。

コンプリートガイドブックや攻略サイトを見ながらプレイしたので、1週目でも全てのエンディング条件を満たすことが出来ました。

真(トゥルー)END

錬金システムが難しかったですが、十分楽しめたのでプレイしておいて良かったと思っています。クリア期限ありなので最初は構えていましたが、余裕過ぎました。(トトリで鍛えられたおかげかも)

黄昏シリーズは、他にエスカ&ロジー・シャリーがありますが、まだ積んであるゲーム(メルルとライザ2)があるので、一旦保留。とりあえず、メルルのシリアルコードの期限が数か月後に迫っているので、そちらを先に消化します。

さらに、この記事を掲載した2週間後には「ルーンファクトリー5」が届く予定なのですが、こちらは当分遊べなさそうです…。

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