ルーンファクトリー5は、2021年5月20日にNintendo Switchで発売されたソフトです。ルーンファクトリーは牧場物語シリーズの派生製品で、2006年から続くシリーズです。
これまでの2Dグラフィックから一転、3Dグラフィックのゲームとなりました。
2021年末頃から遊び始めて、4か月程(プレイ時間は大体80時間前後)かけてゲームクリアしましたので、ここに感想を書いておきます。
なお、正確には自身の中で区切りを付けてゲームクリアとしました。というのも、やり込もうと思えば、もっとやり込めるものの、「積んであるゲームを消化しなければならない」という理由があった為です。
メジャーな3Dゲームと比べると見劣りする点が少なくない
これまでの2Dから3Dになり、処理が重くなったのか、フレームレート落ちしてカクつく現象が度々発生しています。幸い、戦闘中でも脅威になる程ではなかったですが、最近のメジャータイトルの3Dゲームに慣れている人にとっては少し気になるかもしれません。
また、イラストと3Dのクオリティに差が感じられます。なお、アニメーションについては収録ボリュームは非常に少ないですが、こちらは非常に良かったと思います。
ロード時間は長めで、マップ移動する度に結構(体感的に5秒以上)待たされました。
ルーンファクトリーとしては初めての試みということで技術的に難しかったのかもしれません。
ルーンファクトリーならではの要素は楽しめる
ルーンファクトリーといえば、冒険・釣り・祭り・農業・鍛冶・調合・料理・恋愛・結婚等の要素ですが、5でもそれらは健在で、これまでのシリーズで楽しめた人には同じように楽しめると思いました。
ただ、農作業については畑が3D視点になったので、前作の視点に慣れていた身としては、序盤は少し操作し辛さも感じました。
冒険難易度は低い
私はルーンファクトリー4から遊び始めましたが、序盤から戦闘における操作が難しく感じて、難易度イージーでプレイしていました。
しかしルーンファクトリー5では”ステップ中は無敵”という仕様が実装されたので、ステップを多用することで、難易度は大きく下がりました。
さらに、鍛冶屋の拡張を早めに進めて商品ラインナップを豊富にすることで、序盤から高性能な防具を手に入れることが出来、敵から受けるダメージもほぼ0にすることで、ヌルゲーになります。
なお、高性能な防具は高いのですが、序盤から大金を得る金策方法(※)もあるので、金銭面の問題もありません。
※詳細は攻略wiki等を参照
バグが散見される
モンスターを連れて冒険に行くことが出来ますが、モンスターが力尽きて倒れた後、近くによって魔法で回復させても倒れたままで起き上がりません。しかし、騎乗出来るモンスターであれば騎乗は出来るようになるので、騎乗して直ぐに降りると再び行動するようになります。
ボスモンスターとの戦闘開始時、部屋の入り口が通れない壁で封鎖されますが、ボスを倒しても入り口が開かないどころか、封鎖された入り口の外側に生存しているような判定で、連れている仲間達が通れない壁の向こうにめがけて攻撃をし始めるようなことがありました。こうなると、ワープで別の場所に移動するしかなくなります。
発売から半年くらい経ってから遊び始めて、それまでに配信されたアップデートは全て適用した状態で発生していた問題です。今後、改善されるかは分かりません。
同性婚は可能だが改善すべき点がある
発売日から半年経ったころに配信されたアップデートにて同性婚が実装されました。過去のルーンファクトリーでは女性と結婚するには男性主人公を、男性と結婚するには女性主人公を選び必要がありましたが、男性主人公でも男性と、女性主人公でも女性と結婚が出来ます。
しかし、恋愛・結婚イベントにおいては、同性結婚しているにも関わらず、異性のパートナーについていじられるようなイベントが発生したりして、矛盾が生じています。
また、子供が生まれる要素もルーンファクトリーの醍醐味の1つではありますが、同性婚の場合の子供の迎え方が…ネタバレになるので詳しく書きませんが、正直なところ少し微妙です。ファンタジーだから許される世界なのかもしれませんが。気になる方は実際にプレイして確かめてみてください。
ダンジョンギミックは簡単過ぎる
3Dならではのトラップなどが実装されています。ただ、あまり難しいものはありません。
また、前方から大玉が転がってくる一本道を退避スペースに移動してやり過ごしながら進む道も、ステップ中無敵の仕様で大玉にステップで突っ込めば大玉を破壊出来るという超簡単仕様です。
ドロップ確率が低すぎるレアアイテム
ストーリー終盤で手に入るレアアイテムは、ボスモンスターからのみ入手出来るものも少なくありませんが、ボスモンスターは1日に1回までしか倒せず、さらにドロップ率が低く設定されているため、手に入れるまで非常に長い時間がかかります。
私は目的のアイテムを入手するまでに、毎日ゲーム内の日付が1日進むだけプレイして、1か月もかかってしまいました。ちなみに、前作の4の時は入手する前に投げ出してしまったほどです。
かなり根気良く続けられる人でなければ辛いと思いますが、無理して入手せずともクリア自体は楽勝なので、その点は心配ありません。
イベントの発生状況・進行状況が分かりやすい
前作ではイベントが発生しているのか、今どのような状況なのか分かりにくいところがありましたが、今作ではマップやメニュー画面にて一目で分かるようになりました。
1つのイベント発生中は、絶対に他のイベントは発生しないので、発生させたいイベントが発生せずにモヤモヤすることはなくなりました。
クエストは多くて時間がかかる
ストーリーをクリアする為に全てのクエストをクリアする必要はないものの、高Lv料理のレシピを覚えたり、店で販売される植物の種のラインナップをコンプリートしようと思うと、クエストを進める必要があります。
しかし、私はメインストーリークリアを1年目の夏頃に終わらせましたが、それまでには殆ど消化出来ず、結局2年目になっても終わっていませんでした。
前作の4に比べると辛辣なレビューが多いようですが、ボリュームも多くて十分楽しめると思います。次回作が出るのかは分かりませんが、いつか出ると信じて期待したいものです。