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5泊6日北海道縦断旅行記

旅行

初めて北海道を訪れたのは、確か2010年2月中旬の「さっぽろ雪まつり」が開催されていた頃です。

その時は昼過ぎに出発し、一泊して翌日の午後に帰るという短期旅行で、あっという間すぎて物足りなかったことを覚えています。

それから13年が経過した2023年、某鉄道系Youtuberの影響を受けた私は「日本最北端の駅である稚内駅に行きたい」と思うようになり、4月末から5月上旬にかけて愛知県から鉄道で稚内駅を目指す5泊6日の旅に出ました。

1日目:名古屋→函館→トラブル発生

出発の前夜、不運にも中々眠りにつくことが出来ず、睡眠不足状態での出発となりました。

明らかに万全の状態ではない状態で、全ての予定をキャンセルして出発を取り止めるのか、それとも出発するのかを、時間ギリギリまで悩み、結局「移動中に眠ろう」という考えを持って、出発しました。

午前9時前の東海道新幹線のぞみ号に乗車、10時過ぎに東京駅へ到着し、東京駅から11時前の東北新幹線はやぶさ号に乗車、15時頃に新函館北斗駅へ到着し、函館本線の函館ライナーに乗車し、20分程で函館駅に到着しました。

しかし、函館駅に着くまでに結局一睡も出来ず、食欲が湧かず殆ど食べていないのもあってか酷い頭痛も出ており、フラフラの状態で函館駅前のコンビニで食料を調達してから、函館駅での宿泊施設として予約しておいた「コンフォートホテル函館」へチェックインして、すぐさま部屋のベッドに倒れ込みました。

疲れによる頭痛は、寝れば治ることを分かっていましたが、どうにも眠ることは出来ず、精神的にかなり切羽詰まっていた私は、部屋に備え付けの電話の受話器を取り、フロントへ「体調が悪いので医者を呼ぶことは出来るか」と伝えていました。

それに対するホテルのフロントからの回答としては、「医者を呼ぶことは出来ないので、タクシーを手配して病院に行って頂くか、救急車を呼ぶことになります。ただ、本日は休日なので今すぐ診てもらえるところは無く、緊急であれば後者になります」というものでした。

悩んだ挙句、救急車を呼んでもらうことにして、すぐにやってきた救急車に乗り込んで搬送され、「微熱がある」という理由で病院の敷地内にあるプレハブ小屋のような所へ案内されました。

そこでコロナとインフルエンザの検査、血液採取、尿採取を受け、再度の検温では平熱でコロナもインフルエンザも陰性だったため、病院内に車椅子で運ばれ、院内では心電図と(頭が酷く痛いと伝えたので)CTによる検査を受け、最後に医師の診察を受けました。

私が「昨日あまり眠れていない。眠りたいが眠れない。日頃からストレスを抱えている」と伝えて最終的に下された診断結果は「不安神経症」というものでした。

医師からは「私に出来ることは眠り薬を処方して一晩入院してもらうだけ。そして、明日退院してもらう」と伝えられ、なんとしても眠りたかった私は入院を決意することに。

夕飯の病院食の提供は既に終わっており、「救急搬送直前に野菜ジュースで胃に流し込んでおいたカロリーメイトで朝まで持つかなあ」と思いながらもベッドで就寝…しようにもやっぱり眠れず、看護師の方から小さな白い錠剤を3錠受け取り、それを飲むとすぐに眠気がやってきて、気が付いたら寝ていました。

2日目:函館→札幌

目が覚めると、まだ外は真っ暗で、時計を確認すると日付が変わった午前の2時を過ぎたくらいでした。

おそらく、昨夜の21時頃に薬を飲んだので5時間くらいは寝ていたようです。

ただ、起きるにはあまりにも早すぎたので、再度眠ろうにも中々眠れず…ナースコールのボタンを押すべきか迷いましたが結局押さず、時計は午前3時半頃になっていましたが、いつの間にかまた意識は途切れて再び目が覚めた時は午前5時頃でした。

暫くして看護師がやってきて採血され、朝食の時間を聞くと「午前7時半頃です」と言われ、「お腹減ったな…」と思いながら横になっていました。

病院の朝食(通常食)は、白米・野菜の煮物・小鉢・味噌汁・乳酸菌飲料でした。

看護師からは「(担当の主治医の)先生が出勤して退院できると判断したら退院になります」と言われ、朝食を食べ終えてから待ち続けること約二時間、巡回でやってきた先生は「問題なさそうだね。退院!」と告げ、やっと病院から出られる…と思いきや「会計がありますのでお待ち下さい」と看護師に言われ、さらに待つこと1時間、支払いを終えて病院の外に出られました。

時間は午前11時少し前、当初の予定では2日目の観光スポット巡りの最中でしたが、まずは荷物を置きっぱなしのホテルへ戻ることに。

前日に医師からは「旅行は中断して帰るべきだ」と言われ、看護師からも「今日、帰るんですか?」と言われたものの、諦めの悪い私は旅を続行することを決意しました。

ただ、「また眠れないようなことがあったらどうしよう」という不安もなかったわけではありません。

病院前からバスに乗車。バスの中から、候補として挙げていた観光スポットの1つだった五稜郭タワーを見学。時間の関係上、スキップしました。

12時前にホテルに戻り、フロントの受付の方に声をかけてから部屋に戻り、昨夜は風呂にも入っていなかったので速攻でシャワーを浴びて、荷物をまとめてから12時過ぎに最低限以外の荷物をフロントに預けてチェックアウトしました。

ホテル前の市電乗り場から市電に乗り10分程で下車。

徒歩10分程歩いて、ドラッグストアで頭痛薬を購入しておきました。疲れで頭痛が出るようなことが再び起きた時に対処出来るようにするためです。(そもそも、旅行時の持ち物として、自宅から持ってくるべきでした)

ドラッグストア前にタクシーを呼んで、そこから観光スポットとして調べておいた「函館ハリストス正教会」へ移動。

その後に「八幡坂」へ。

沢山の人が写真を撮っていたので多分ここで合っていると思う…

続いて、「旧函館区公会堂」を見学。外観が結構派手です。

近くの市電乗り場から、市電に乗車。周りは中国人観光客ばかりでした。

なお、本当は昨夜に函館山にも行く予定で、翌日早く病院を出られたら登ってみようかとも思っていましたが、それは叶わず。

全く悔いがないわけではなかったですが、北の先端まで行くことが最終目的だったので、良しとしておきました。

ホテルで荷物を引き取って、函館駅へ。

昼飯をまだ食べていなかったので、あまり腹が減った感じはしませんでしたが、小さ目の駅弁を買って食べておきました。何か食べておかないと、また体調を崩しそうで怖かったのもあります。

15時頃に特急北斗号に乗車。

長時間の乗車なので、座席はグリーン席を予約しておきましたが、えきねっとのトクだね割引(事前予約割引)は普通席のみ適用なので、グリーン車の場合は全くお得感がありません。

新函館北斗駅を発車する特急北斗からの車窓風景

約4時間ほど乗り通して、19時少し前に札幌駅に到着しました。

札幌での宿泊施設である駅前の「ホテルルートイン札幌駅前北口」にチェックイン。

最低限の荷物だけ持って外出、すぐ目の前のJRタワーに行き、地元にもあるチェーン店で健康的な夕飯を食べておきました。

札幌には宿泊するためだけに立ち寄ったのだけなので、まっすぐホテルへ戻り、大浴場で入浴してから就寝し、2日目は終わりました。

ちなみに熟睡までいかずとも、それなりに眠れたようです。

3日目:札幌→旭川

午前の9時前くらいにゆっくり起床、レストランで朝食バイキング。

チェックアウト時間ギリギリにチェックアウトして札幌駅へ行って切符を発券し、10時丁度の特急ライラック号に乗車しました。

撮影失敗しました(´・ω・`)

終点の旭川駅までは90分くらいなので、普通席を予約しておきましたが、普通席なので、えきねっとのトクだね割引(事前予約割引)だと45%オフというお得価格です。

時代を感じるイラスト

11時半少し前に旭川駅に到着しました。

撮り直しました(止まっていれば簡単)

旭川での宿泊施設として予約しておいた駅前の「ホテルルートインGrand旭川駅」へ。ここは、1階にセイコーマート(北海道限定のコンビニ)があって、買い物には便利です。

フロントに最低限の荷物以外を預け、再び旭川駅へ。

駅構内に、気になる駅ナカ食堂があったので行ってみました。

「学生焼きそば」という大盛りの焼きそば(学生ではなくても注文可能)が有名らしいです。

ただ、この日はラーメンを食べたかったので、旭川ラーメン(醤油ラーメン)を食べてみました。素朴な味わいで美味しかったです。

その後は、駅前のバス停へ行ったものの、乗車券を事前に買っておこうとバス総合案内所へ行き、乗車券と施設入場券を買ってから、再びバス停へと戻りました。

バスに乗って揺られること約40分、やってきたのは全国的にも有名な動物園の一つである旭山動物園です。

ここは、動物の自然な生態を見られる展示方法で有名になったそうです。

訪れたのは平日でしたが、人によってはゴールデンウイークの中日(なかび)でもあったので、多くの人で賑わってしました。(ただ、後日の祝日は、園に向かう道路が酷い渋滞だったそうです)

動物園は久々でしたが、とても楽しめたので良かったです。

15時過ぎに再びバスに戻り、旭川駅へ戻りました。

駅構内に土産物屋があったので、まだ北海道土産を買っていなかったこともあり、色々と買って自宅へ発送しておくことに。

土産物を持って移動するのは、荷物が増えて余計に疲れるので、発送してしまった方が(お金はかかりますが)楽で良いです。

ホテルへチェックインして暫く休憩し、18時頃に外出して旭川駅直結のイオンモールへ。

レストラン街のフロアへ移動して、十勝豚が食べられる店に入店しました。

十勝豚のひつまぶしという料理でした。ひつまぶしといえば、名古屋名物でもあるウナギの蒲焼を用いた料理ですが、それの豚肉バージョンというものらしいです。

ちなみに宮崎でも、宮崎牛のひつまぶしというものを食べていて、まあ食べるものが違うだけで食べ方はどれも殆ど同じ(そのまま食べる・薬味と一緒に食べる・お茶をかけて食べる)です。

食べ終えてからホテルへ戻り、大浴場で入浴してから就寝し、3日目は終わりました。

ちなみに、隣の宿泊客のイビキが凄くて寝るのに苦労しました…。

4日目:旭川→稚内

午前9時前くらいにゆっくり起床…しようとしたものの早く目が覚めたので、8時にはレストランへ行って朝食を済ませておきました。

チェックアウト時間ギリギリにチェックアウトして旭川駅へ。

しかし、目的のバス停が見当たらず、案内所で聞いてみると、ホテルを出てすぐ右手にありました。駅前停留所という扱いですが、駅のバスターミナルからは離れています。

バスに乗って10分程で下車。

やってきたのは「旭川市博物館」です。アイヌの歴史などを学べるのですが、文字だけでなく漫画での解説もあって、結構楽しめました。

12時前には戻ろうとバスを調べるも丁度良いバスが無く、徒歩15分で帰れそうだったので歩いて戻ることに。

地元の愛知では、とうの昔(4月上旬)に桜は散っていましたが、旭川では丁度見頃だったようです。二度も花見を楽しんだようで、得をした気分でした。

ホテルで荷物を引き取り、旭川駅へ。

切符を発券してから、昨日も訪れた駅ナカ食堂へ。

この日は焼きそばを注文してみました。学生焼きそば(大盛り)は、食べられるのか不安だったので、やめておきました。

素朴な味わい、昨日のラーメンと同様に美味しかったです。

食堂を出て、13時半過ぎの特急サロベツ号に乗車。ここで、発車時刻の少し前に札幌駅からやってきた特急ライラックと同じホームに並ぶ光景を見ることが出来ました。

左が特急サロベツ、右が特急ライラック

終点の稚内駅までの乗車時間は約4時間なので、グリーン車の席を予約しておきました。椅子はフカフカで、大変座り心地が良いです。

だだっ広い草原に真っすぐな道、放牧されている牛達(稚内は酪農が盛んらしい)、車窓からの景色を眺めながら北海道に来たんだなあ…と思っていました。

また、宗谷本線ではエゾシカに遭遇することが多々あるようで、私が乗車している時も急ブレーキがかかって警笛が鳴り、窓の外に目をやるとエゾシカが山に向かって逃げていくところでした。

鹿と遭遇した所、鹿の撮影は間に合わず

17時半少し前に稚内駅に到着しました。

「日本最北端の駅」という看板が掲げられています。

外は風が強いこともあり、少し寒かったです。夏に来るのが一番良さそうですね。

夕食には少し早い時間でしたが、駅前の「ひとしの家」に入店し、気になっていた「かに飯」を食べました。

早い時間に閉店するので注意

少々お高い値段でしたが、味はとても美味しかったです。

稚内駅内のセイコーマートで買い物。ちなみに、稚内駅周辺のコンビニはセイコーマートばかりで、セブンイレブンもファミリーマートもローソンもありません。

その後、稚内でのでの宿泊施設として予約しておいた駅前の「天然温泉 天北の湯 ドーミーイン稚内」へ。

ドーミーインには全国各所で泊まっていたので安心感があり、他のホテルもありましたが、ここに決めました。

露店風呂つきの天然温泉に入り、風呂上がりの無料アイスを食べ、夜食の夜泣きそば(ハーフサイズの醤油ラーメン)を食べてから就寝し、4日目は終わりました。

この日は、ぐっすり眠れたようです。

5日目:稚内

午前7時過ぎに起床してレストランへ。

ここの朝食バイキングでは、お好みで海鮮丼を作ることが出来るので、イクラ好きな私はイクラを沢山かけて、サーモン・ホタテ・ネギトロ・イクラ丼…みたいな感じで食べました。

最低限の荷物以外を部屋に置いて9時前に外出、稚内駅バスターミナルの案内所で乗車券を購入し、バスに乗車。

宗谷湾
風力発電機が見られる

バスに乗って50分程、辿り着いたのは日本最北端の地である宗谷岬です。

ついにゴールに辿り着くことが出来ました。

当日の天気は時折雨がぱらつくような曇天でしたが、多くの人で賑わっていて、自分と同じように最北端の地を楽しんでいたようです。

直ぐ近くには土産物屋があり、ここで到達証明書と土産を少し買って、バス待合所へ。

稚内駅から朝一のバスに乗って宗谷岬へ来ても、宗谷岬からのバスは一日四本のうち既に二本は通過済みで、到着から40分後の11時台のバスを逃すと、次の14時台のバスが稚内駅前ターミナル行きの最終バスとなるので、注意が必要です。

滞在時間40分で駅へと引き返し、時刻は12時頃で、そろそろ昼飯でも…と目星を付けておいた店へ向かいました。

塩ラーメンが美味しいらしい「ラーメン青い鳥」という店です。店内は狭く、少し待ちました。

塩わかめラーメンを注文、昆布出汁が効いた、とても美味しいラーメンでした。

店を出ると小雨がぱらつく中、外にも行列が出来ており、早めに来るのが正解のようです。

傘をさしてみたものの、(海の近くゆえに)風が強くて傘が壊れそうで、あまり役に立ちません。

次の目的にまでタクシーを使うべきか悩みましたが、徒歩15分だったので歩きました。ちなみに、バスは本数が少なすぎて乗り辛いので、観光にはレンタカー移動が一番良いと思います。

やってきたのは「稚内副港市場」の中にある「稚内市樺太記念館」という施設です。

樺太(サハリン)については、学生時代に教科書で少し学んだ覚えがあります。かつて、日本の領土があったということくらいは記憶していましたが、細かな歴史や色々な写真を見ることが出来ました。

寄りませんでしたが、館内には温泉も併設されています。

再び徒歩で駅の方へ。次にやってきたのは北海道の遺産としても認定されているらしい「稚内港北防波堤ドーム」です。

風が非常に強いので、素早く撮影を終えて稚内駅へ戻りました。

駅の売店で、有名らしい「シカパン」というものの餡子(あんこ)味と、稚内牛乳の飲むヨーグルトを購入。どちらも美味でしたのでオススメです。

ホテルへ戻り、少し休憩し、17時に再度外出。

向かったのは、ホテルのすぐ近くにある「竹ちゃん」という店です。

しかし、開店時間直後にも関わらず既に満席状態で、仕方なく待つことに。

ただ、1人で来たのが幸いだったのか、すぐにカウンターに通して頂けました。

名物らしい「たこしゃぶ」を注文、これがタコか…と思うほど柔らかくて美味しかったです。

その他にも色々食べてお腹一杯になって退店。

退店時も多くの人が待っていたので、ここは開店前から並ぶつもりで行った方が良さそうです。

ホテルに戻り、昨日と同じように露店風呂つきの天然温泉に入り、風呂上がりの無料アイスを食べ、夜食の夜泣きそば(ハーフサイズの醤油ラーメン)を食べてから就寝し、5日目は終わりました。

この日も、ぐっすり眠れたようです。

6日目:稚内→名古屋

最終日、この日は帰るだけの日でした。

午前8時過ぎにのんびり起床し、昨日と同じ朝食、昨日よりもイクラ多めにかけておきました。

チェックアウト時間ギリギリにチェックアウトして稚内駅へ。

バスターミナルの案内所で乗車券を購入し、バスに乗車。

30分程で稚内空港に到着して、新千歳空港へ飛び、さらに乗り継いで中部国際空港へ飛び、帰路に就きました。


初日に大きなトラブルこそありましたが、なんとか最北端まで縦断することが出来て良かったです。

本当は、他にも網走・釧路・根室にも行きたかったのですが、流石に旅程が長くなりすぎるため断念したので、再び北海道へ行く時に目指して見ます。(ルートは、中部国際空港→新千歳空港→JRとバスで札幌丘珠空港→中標津空港→バスで根室駅→釧路駅→網走駅→札幌駅→新千歳空港→中部国際空港という感じかな?網走~札幌間以外は特急列車が無いので、かなりキツそう…)

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